相続税相続手続き基礎知識

相続税の申告、何から始めればいい?最初に確認したい3つのこと

身近な方が亡くなられた後は、悲しみの中でさまざまな手続きに追われます。「相続税って、何から手をつければいいの?」——そんな不安を和らげるために、まず確認したい3つのことと、申告までの全体像を整理します。

2026.06.02 更新 読了時間:約6分
シェアする
この記事でわかること
  • 相続税申告の「期限」と全体スケジュール
  • 確認すべき「財産」の洗い出し方
  • 「遺言」の有無と確認方法
  • 申告が必要かどうかの判断の目安

01まず「期限」を確認する

相続の手続きには、いくつもの期限があります。特に相続税の申告・納付は「相続の開始を知った日の翌日から10か月以内」と定められており、これを過ぎると加算税や延滞税がかかることがあります。

手続き期限の目安
相続放棄・限定承認相続開始を知った日から3か月以内
所得税の準確定申告相続開始を知った日の翌日から4か月以内
相続税の申告・納付相続開始を知った日の翌日から10か月以内
注意ポイント
10か月は「あっという間」です。財産の評価や遺産分割の話し合いに時間がかかることも多いため、早い段階で全体像をつかみ、必要なら専門家に相談することが大切です。

02次に「財産」を洗い出す

相続税は、亡くなった方(被相続人)が残したすべての財産が対象です。プラスの財産だけでなく、借入金などマイナスの財産も含めて把握します。

  • 不動産(土地・建物)
  • 預貯金・現金
  • 有価証券(株式・投資信託など)
  • 生命保険金・死亡退職金
  • 自動車・貴金属・美術品など
  • 借入金・未払金・葬式費用(控除できるもの)
ポイント
意外と見落としやすいのが、名義預金(家族名義だが実質は被相続人のもの)やネット証券・暗号資産などのデジタル資産です。通帳・郵便物・スマホの通知などから、口座や契約を丁寧に確認しましょう。

03そして「遺言」の有無を確認する

遺言書があるかどうかで、その後の手続きは大きく変わります。公正証書遺言は公証役場で、自筆証書遺言は法務局の保管制度で検索・確認できる場合があります。

自宅で自筆の遺言書が見つかった場合、法務局に保管されているものを除き、勝手に開封せず家庭裁判所の「検認」が必要です。

04そもそも申告は必要? — 基礎控除の考え方

相続税には「基礎控除」があり、財産の合計がこの額以下であれば、原則として相続税はかからず申告も不要です。基礎控除額は次の式で計算します。

項目内容
基礎控除額3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数
例:相続人が3人3,000万円 + 600万円 × 3 = 4,800万円
注意ポイント
小規模宅地等の特例や配偶者の税額軽減など、「特例を使うことで税額がゼロになる」場合でも、その特例を受けるには申告が必要です。「税額ゼロ=申告不要」ではない点に注意しましょう。

まとめ

相続が発生したら、まず「期限」「財産」「遺言」の3つを確認しましょう。

相続税の申告・納付期限は10か月。財産評価や遺産分割に時間がかかるため、早めの着手が肝心です。

基礎控除を超えるか、特例を使う場合は申告が必要です。判断に迷ったら、早めに税理士へご相談ください。

税務・経営のご相談はアクアマリンコンサルティンググループへ

  • 初回相談無料
  • オンライン相談対応
  • AI・DXにも対応
お問い合わせはこちら

本記事は掲載時点の情報に基づいて作成しています。制度の内容は今後変更される場合があります。個別のご判断にあたっては、必ず専門家にご相談ください。

まずはお気軽にご相談ください。

初回のご相談は無料です。5言語対応の専門家がお応えします。

無料相談はこちら